桜色タイムカプセル
どんなにカワイイ子でも、何故かかいくんは断っちゃうんだよねー。



どうしてだろう?



「お、おまっ……、ま、マジで……」



かいくんの声が、何故か小さかった。



あの元気でわんぱく少年が、腕で顔をがっちり隠している。



これは何かある。



本心で、そう感じた。



「え?なになに?何があったの?」



私はずん、とかいくんに近づいた。



「な、なんでもねー。てか、こっちくんなっ」



「ちぇっ」
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