桜色タイムカプセル
女の子だったら、知ってるな。



夏祭りのあの日以外、高橋くんの幼なじみの谷口さん。



そういえば、この学校に転校してくる、なんて言ってたもんね。



「えー、このクラスに2度も転校生がやってきました。どうぞ」



「はじめまして、谷口早苗です」



夏祭りの時は髪を三つ編みにして、束ねていたけど、今日は普通に髪を下ろしている。



茶髪の彼女の髪が、窓から誘われた風により優雅になびく。



谷口さんは、先生の言うがままに、私の後ろの席についた。



「よろしくね、さくらちゃん」



「よろしくね!谷口さん」
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