桜色タイムカプセル
話しかけてくるのは、この学校で初めて出来た男友達の高橋。



「どう、って。歩きながら話そうか。飯頼まれちゃ、買いに行かなきゃ」



「お前は大真面目な犬かよ」



俺は高橋を連れて、さくらたちと反対の道を歩む。



「いや、正直さ、夏祭りの時もそうだったけど、浴衣とかメイド服とか似合いすぎて困る」



夏祭りの時なんか、いつもは下ろしている髪を纏めていて項がチラチラ覗いてくるし。



「いつタカが外れるか、わからない」



「わぁお、男にしちゃ1番危険な状態じゃなーい」



それに文化祭でも、メイド服を着て男性客に振る舞う姿なんて。
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