キスから始まった恋【短編】
「つめたぁ~!!」
「……………。」
「ちょっ…何か言ってよ!余計恥ずかしいじゃん!!」
「…プッあはははははは!!もう先輩天然すぎ!!」
「天然っ!?」
「うん、天然。まぁ、そこがいいんだけど。」
「はっ??って…!!」
-バシャッ…
次の瞬間、優雅までもが海にとびこんできた。
「ぷはっつめてー!!」
「当たり前じゃん!!!」
「だって、先輩一人で濡れてたら可哀想じゃん?」
「………バカでしょ?」
「まーね。よく言われる。…さ、風邪ひきますよ。まだ6月だし。」
そう言って立ち上がった優雅は、水でびしょびしょになった服をしぼる。