キスから始まった恋【短編】
「…………」
「ふっ…葉月先輩、真っ赤になっちゃって可愛い~」
「なっ!?」
…そっくりそのまま、かえされた。
「あのねーっ!!」
「なに?もっかいしてほしーの?」
「ッッ!?」
年下のくせに威張ってるし、偉そうだし…でも、それでも愛しい……あたしの………
「………うん。」
「あはっ素直!!」
「~っ素直で悪かったですねぇ!」
「ううん…かわいい。ずっと…俺の傍にいてくれますか?」
「……うん。…しょうがないから、ずっと……そばにいてあげる。」
「………。」
それから優雅はニッコリ笑って、あたしの左手の薬指に軽くキスをした。
「先輩、約束ね?」
「…うん、約束。」
そしてあたし達は、もう一度キスをした。
想いの通じ合った…甘い、甘いキスを何度も………