私、あなたを呪ってマス! ~こちびOLと凶悪な先輩、芹沢彰人の日常~
上着を脱いでいる彼の両腕を掴み、後ろにひそむと、
「お前……人を盾に使うなっ。
シャツに口紅をつけるなっ。
うちの家庭を崩壊させるつもりかっ」
と仲間は叫び出す。
「すっ、すみませんっ、すみませんっ。
ぜひ、奥様に釈明をっ」
「余計、崩壊するわっ。
芹沢っ、こいつを引き取れっ」
なんでだーっ、と叫びたかったが、少しシャツに口紅の色がついてしまったのは事実だ。
口紅がつくと、なかなか取れない。
「す、すみませんっ。
買ってお返しますーっ」
「そんなことはいいが……」
あーあ、と汚れたシャツの後ろを見て、文句を言いながら、
「まあいい。
芹沢の彼女につけられたとでも言い訳しよう」
と言ってくるので、
「彼女じゃないですってばっ」
と反論すると、
「いや、あいつの彼女だって言えば、そんな恵まれた立場にある女が俺と浮気するわけないと女房もわかるだろう。
あいつ、いつも、芹沢くん連れてこないの? とか言ってるからな」
と言う。
「お前……人を盾に使うなっ。
シャツに口紅をつけるなっ。
うちの家庭を崩壊させるつもりかっ」
と仲間は叫び出す。
「すっ、すみませんっ、すみませんっ。
ぜひ、奥様に釈明をっ」
「余計、崩壊するわっ。
芹沢っ、こいつを引き取れっ」
なんでだーっ、と叫びたかったが、少しシャツに口紅の色がついてしまったのは事実だ。
口紅がつくと、なかなか取れない。
「す、すみませんっ。
買ってお返しますーっ」
「そんなことはいいが……」
あーあ、と汚れたシャツの後ろを見て、文句を言いながら、
「まあいい。
芹沢の彼女につけられたとでも言い訳しよう」
と言ってくるので、
「彼女じゃないですってばっ」
と反論すると、
「いや、あいつの彼女だって言えば、そんな恵まれた立場にある女が俺と浮気するわけないと女房もわかるだろう。
あいつ、いつも、芹沢くん連れてこないの? とか言ってるからな」
と言う。