私、あなたを呪ってマス! ~こちびOLと凶悪な先輩、芹沢彰人の日常~
 ええっ!?
 それってあれですか?

 親御さんに紹介とかって、まさかっ、と思っていると、
「なんだ。
 お前がプロポーズしてきたんだろ?」
と言ってくる。

 こ、こんなところで言わないでください、と周囲を窺う。

 近くの席で、自動販売機のアイスを食べていた麻里奈たちが笑いを堪えている。

 は、恥ずかしい、と思いながらも、立ち上がろうとする彰人の袖をつまみ、言っていた。

「昌磨さんもいいんですけど、たまには私にもかまってください」

 振り向いた彰人が、
「あれ以上か」
と言ってくる。

 どれ以上だ、と赤くなる。

「……私以外の誰も可愛がらないでくださいっ」

「猫でもか」
「猫でもデスッ!」

「昌磨でもか」
「昌磨さんでもデスッ!」



< 175 / 176 >

この作品をシェア

pagetop