私、あなたを呪ってマス! ~こちびOLと凶悪な先輩、芹沢彰人の日常~
「じゃあ、キスしかしてないとか、この下僕が言うから、他のこともしてみようか?」
「いつ、猫から下僕に成り下がったんですかっ」
「ほう。
お前の中では、人間様である下僕の方が猫より下なんだな?」
「芹沢さん的にはどうお考えなんですか?」
と訊くと、
「どっちも同じだろ」
と言う。
そりゃ、そうですよね。
貴方、王様ですし。
どっちも私を呼ぶ名称のようですから、と力なく思ったあとで、いや……力なくなっている場合ではなかった! と気づく。
いつの間にか、彰人の手が彼が貸してくれたストライプのパジャマの胸許のボタンにかかっていたからだ。
「離してっ。
離してくださいっ。
遅刻ですからっ、遅刻っ。
ちーこーくーっ!」
彰人は笑い出す。
もう~、完全にからかってるなっ。
だから、イケメン様なんて、大っ嫌いだーっ。
「いつ、猫から下僕に成り下がったんですかっ」
「ほう。
お前の中では、人間様である下僕の方が猫より下なんだな?」
「芹沢さん的にはどうお考えなんですか?」
と訊くと、
「どっちも同じだろ」
と言う。
そりゃ、そうですよね。
貴方、王様ですし。
どっちも私を呼ぶ名称のようですから、と力なく思ったあとで、いや……力なくなっている場合ではなかった! と気づく。
いつの間にか、彰人の手が彼が貸してくれたストライプのパジャマの胸許のボタンにかかっていたからだ。
「離してっ。
離してくださいっ。
遅刻ですからっ、遅刻っ。
ちーこーくーっ!」
彰人は笑い出す。
もう~、完全にからかってるなっ。
だから、イケメン様なんて、大っ嫌いだーっ。