明日の君に手を振って

しばらく楽しく談笑していたけれど、なんの流れか話題は私の恋愛観の
方へ。
朋美が男を見る目がない、と私にずばっと言ったのがそもそもの発端か。
歴代(といっても3人、2週間だけ付き合った男の子も含めると4人)彼氏の暴露をさせられ、残念な目を向けられ、理想の恋人像を告げて「そんなの無理でしょ!」と、朋美と馨くんに浴びせられところだ。

「そんな無理かなぁ?四六時中ベタベタしたいって訳でもないし、毎日連絡がないと嫌って訳でもないし」
「そー言うとこじゃないって」
「ていうか、何でそこに至らないのかがわからないよ」
「そう?わからないなぁ」

といいつつも、自分勝手なのは分かってる。
束縛はしないし、されたくない。
だから毎日電話とかメールとかは要らない。(むしろ2週間で心が折れた。)
でもやっぱり自分に対して愛情表現はしてほしいから会ったときは甘えたい。し、好きって言ってほしい。

つまり、自分に合わせて欲しいってことで。

「そんな都合のいい男なんていない」
「実際にいたらあんたそれただの浮気
相手とかじゃない?」
「あと腐れなく、サッパリ離れられる」
「本命になりきれない」

グサグサと突き刺さる言葉の応酬で胸が抉られるようだわ。

心当たりがありすぎる。


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