明日の君に手を振って

私は付き合ってるつもりだったのに、相手にとってはどうでもいい相手だった、というのは人生2番目の彼氏。
私の目の前で彼曰く“彼女”と電話している様は、それはそれは堂々たるものだった。
『私たち、付き合ってるんだよね?』と聞けば『え?』と聞き返された。
付き合おうの言葉もなかったけど、1度や2度じゃなくやることやってりゃ誰だってそう思うだろ!と、平手打ちをかましたら、怒って出ていった。

もともと、ジャパニーズクールビューティーとワケわからないけど言われていて。
見た目がスッキリサッパリ系だから人が寄ってくるし、後腐れなく関係を持ちたがる人ってのはいた。
そういうのは慎んでお断りしていたけれど。
それでもきちんとしてる人だって中にはいたわけで。
そういう人と付き合うと、なぜだか私の意思を無視して“自立した女像”を押し付けてくる。

自立してたって甘えたいときは甘えたいと思うんだけど。
それで、ちょっと甘えてみたりして、しかもペアの物でも持ちたがってみたりなんかしたら『想像と違った』って、なんだよ、それ。


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