日照雨のひとつの傘 ーそばえのひとつのかさー
それからしばらく唯くんと話していた。

すると後ろから背中を叩かれ私はびくっとした。

「えっ何?!」

思わず後ろを見ると紗奈がやあやあと言いながら私の肩を組んだ。

「おはよう悠月。ついでにはやみんもおはよ」

「ついでってなんだよついでって!」

怒る唯くんを見るとケタケタと楽しそうに紗奈は笑っている。
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