もっと聞かせて うっとり酔わせて
一日の仕事をこなし

終業時間になった。

着信を見たら和人からメールがきていた。

『瑠花、俺はおまえの何なんだ?』

意味がわからなかった。

和人は保育園の時からの幼なじみで

同じマンション内に住んでいた。

小さい頃は毎日一緒に過ごした。

それこそ昼寝も水浴びも夏休みも共に行動し

家族ぐるみで旅行も恒例になるくらいの付き合いだ。

ところが中学に入り

急に全てが別々になり

顔を合わせるとケンカばかりして

ケンカと言っても単なる言い合い程度だが。

最近和人のやる事なす事全てが幼稚すぎて

瑠花はほとほと疲れていた。

『意味不明なので答えなしでメールします。』

和人のことはいい加減もう放っておくことにした。

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