素直になれば
映画が終わって、外の明るさの下では広田君をまともに見れない。
で、あたしはやっと、
『遅れてごめんなさい。で、あの映画代、、、』うつむき気味にそう言った。
広田君は
『遅刻したんだから、俺の分もそっち持ちだよなー当然。』って言ってすぐに
『って冗談。映画はこっちが誘ったんだし、映画代はいいよ。のかわりに、お茶でもご馳走してもらおうかな。とりあえず、どっかいこー』

で、あたしたちは、「どうしよっか、しばらくは椅子に座りたくない感じ。少し体を動かしたいよね」って意見が一致して、近くの公園に向かってプラプラ歩いた。
日差しは強かったけど、少し風があって案外気持ちいい。
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