素直になれば
『ええっ、あの雨宮啓太?』真美、声がのけぞってる。
『理子ってば、全校女子を敵に回したよ。』今度の声は力が抜けてる。
ま、確かに結構カッコよかったし、もてそうだけど、大袈裟じゃない?
真美は無知な友人のあたしに、雨宮啓太君は3年生で、サッカー部のキャプテンだってこと、彼に憧れている子は数えきれないってこと、今まで何故か特定の彼女はいなかったこと、原宿でモデルかタレントかのスカウトもされたことがあるってこと、、、。延々と教えてくれた。
でも、そんなことは大したことじゃない。今のあたしにとっては広田君以外の人は広田君を忘れさせてくれるための人だ。あたしを好きになってくれた人なら誰でもよかった。
でも、広田君への想いを引きずったそんな気持ちで付き合っていいの?
あたしは自分への問いを打ち消した。
恋愛ごっこかもしれないけど、今一人で居るのは、やっぱ嫌だった。
雨宮啓太君を好きになれるかどうかは分かんないけど、直球でコクってくれた時のまっすぐな瞳は嫌いじゃない。真美の言う通り、とにかく付き合ってみるのもいいよね。
『理子ってば、全校女子を敵に回したよ。』今度の声は力が抜けてる。
ま、確かに結構カッコよかったし、もてそうだけど、大袈裟じゃない?
真美は無知な友人のあたしに、雨宮啓太君は3年生で、サッカー部のキャプテンだってこと、彼に憧れている子は数えきれないってこと、今まで何故か特定の彼女はいなかったこと、原宿でモデルかタレントかのスカウトもされたことがあるってこと、、、。延々と教えてくれた。
でも、そんなことは大したことじゃない。今のあたしにとっては広田君以外の人は広田君を忘れさせてくれるための人だ。あたしを好きになってくれた人なら誰でもよかった。
でも、広田君への想いを引きずったそんな気持ちで付き合っていいの?
あたしは自分への問いを打ち消した。
恋愛ごっこかもしれないけど、今一人で居るのは、やっぱ嫌だった。
雨宮啓太君を好きになれるかどうかは分かんないけど、直球でコクってくれた時のまっすぐな瞳は嫌いじゃない。真美の言う通り、とにかく付き合ってみるのもいいよね。