素直になれば
それからあたしたちは、だんだん普通に自分のことを話せるようになった。
『そういえば、サッカー、好きなの?よく練習みてたでしょ。』
あ、知ってたんだ。
『う、、ん、サッカーをやっている人の姿を追うのがすきなのかな』
でも、サッカーをやっている啓太君の姿をあたしは全然覚えていない。
代わりに頭ん中にでてきた広田君をあたしはすぐに追い払った。
『夏休みも結構練習あるから、観に来てよ。理子ちゃんのためにシュートきめちゃうからさ。なんて、こけたりしてね。』
きっと広田君もいるよね、どっかでそう思いながら、心が揺れた。そんな気持ちのまま、
『キャプテンに言われたら、行くっきゃないね』ふざけた口調で応じた。
初めての啓太君とのデートは、考えていたよりずっと楽しかった。
啓太君は凄く優しくあたしに気を使ってくれたし、今のあたしはそれが居心地よかった。
まだ『好き』かどうかはわからないけど、好きになれそうかなって気がした。
なのに、ほんの些細なことで違う方向に行ってしまうことがある。
何かわからない程些細なきっかけが、気づいた時にはもう引き返せないようなところにあたしを連れていく。後で考えてもどれがきっかけになったのかなんてわからないんだ。
もしかしたら、あの時『行く』なんて言わなければ、よかったのかな、、、。
『そういえば、サッカー、好きなの?よく練習みてたでしょ。』
あ、知ってたんだ。
『う、、ん、サッカーをやっている人の姿を追うのがすきなのかな』
でも、サッカーをやっている啓太君の姿をあたしは全然覚えていない。
代わりに頭ん中にでてきた広田君をあたしはすぐに追い払った。
『夏休みも結構練習あるから、観に来てよ。理子ちゃんのためにシュートきめちゃうからさ。なんて、こけたりしてね。』
きっと広田君もいるよね、どっかでそう思いながら、心が揺れた。そんな気持ちのまま、
『キャプテンに言われたら、行くっきゃないね』ふざけた口調で応じた。
初めての啓太君とのデートは、考えていたよりずっと楽しかった。
啓太君は凄く優しくあたしに気を使ってくれたし、今のあたしはそれが居心地よかった。
まだ『好き』かどうかはわからないけど、好きになれそうかなって気がした。
なのに、ほんの些細なことで違う方向に行ってしまうことがある。
何かわからない程些細なきっかけが、気づいた時にはもう引き返せないようなところにあたしを連れていく。後で考えてもどれがきっかけになったのかなんてわからないんだ。
もしかしたら、あの時『行く』なんて言わなければ、よかったのかな、、、。