君をまとえたら
昼休みに外で待ち合わせ

2駅隣にあるモスに入った。

ランチタイムに座ることができてラッキーだ。

「香取さん。私がリサーチしたところ、次の連休は普通にホテルはどこも満室です。京都へ行くのにまさか日帰りとか言いませんよね?」

セナは俺にしっかり念を押した。

「もちろんだ。」

「宿は手配しました。次に新幹線ですが。」

「予約取れたの?」

「はい、大丈夫です。新幹線ですが自由席も無理でしたので、取りあえず乗車券だけは確保しました。往復立ちっぱなしで申し訳ありません。」

「いや、いろいろありがとう。」

俺はセナのスキルがダントツなのは社内の噂で耳にしていた。

外為のトップは女だ。

男はいったい何してんだ?

セナはこんな風に有能な人材である。

プライベートのパートナーとしてはどうなのかは

今はまだ考えないようにしていた。

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