「好きで、切なくて。メッセージ。」
【2人きりにして、ごめんな。
未晴が来るって言ったら会わないかな、と思ったからさ、実力行使な(笑) 昨日言ってた想い、伝えてみろよ。俺は、どんな結果になっても大丈夫だから。きちんと受け止めるから。恨みっこなしなw】

件名には、【拡也、頑張れ】。

【俺も、拡也に再会出来て嬉しかった】 最後の文面を読んで深呼吸をした。


翔吾は、どんな思いで今日のことを計画してくれたんだろう。
そう思うと、頑張らなきゃと思った。


「とりあえず、さ…… お腹とか空かない?」

じゃあ、ここがいい。と指差したのは、一緒に入ったことがある喫茶店。

案内され、席に座る。


俺の前に…… 未晴……

ドキ、ドキ、と速くなっていく鼓動に押し潰されそうになる。

なんか、話さなきゃ……

なんか、なんだ……?? あ、あれ…?

話すことは、ある。
だけど、いきなり……?

なんか普通の話……

天気の話とか!!?
って、なんでだよっ!
心の中で自分で自分にツッコんだ。

頭が真っ白で何も思い浮かばない。
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