イレカワリ~番外編~
俺はその告白に心臓が潰されそうになる。


海はずっと沙耶と一緒にいる事を目標としているんだ。


「笑わないよ」


俺はそう返した。


沙耶と海はお似合いだ。


沙耶も海がそばにいればあんなにも自然に笑う事ができる。


その笑顔を導き出す事の出来る海が沙耶の隣にいることは、素晴らしい事だと感じた。


ただ俺は自分の感情を押し殺すだけだった。


「そっか……。サンキュ」


海はそう言うと、キッチンから出て行ったのだった。
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