イレカワリ~番外編~
☆☆☆
翌日同じように海と学校へ行き、教室の前で別れた。
1組のドアを開けた瞬間みんなの楽しそうな笑い声が聞こえてきて、俺は声のした後方へと視線をうつした。
小田ここねの机の周りに男子生徒たちが集まり、楽しそうな会話をしているのが耳に入って来る。
俺はその様子を見ながら自分の席に着いた。
ここからだとその様子はよく見えた。
小田ここねは男子生徒たちに囲まれて少し困ったような顔をしている。
1人がバカな事を言い、それをみんなで笑う。
小田ここねにアピールしているつもりらしいけれど、その会話に入っているわけでもなさそうだ。
本当は迷惑なんじゃないか?
そんな事を思った時、クラスの女子たちがその集団に鋭い視線を向けているのが見えた。
クラスのボス的存在の女の子だ。
あからさまに顔をしかめ、腕組みをして小田ここねを見ている。
小田ここねがイジメの標的になるのが目に見えるようだった。
俺は大きく息を吐き出して男子生徒たちをかき分け、小田ここねの前に立った。
男子生徒たちからはブーイングが起こるが、構っていられない。
「1時限目は移動教室なんだ。場所がわからないだろ?」
俺がそう声をかけると、小田ここねはおずおずと頷いた。
「それなら先に案内してやるよ」
俺はそう言い、少し強引に小田ここねの腕を掴み教室から出た。
教室の中から文句が聞こえて来るが、気にしない。
翌日同じように海と学校へ行き、教室の前で別れた。
1組のドアを開けた瞬間みんなの楽しそうな笑い声が聞こえてきて、俺は声のした後方へと視線をうつした。
小田ここねの机の周りに男子生徒たちが集まり、楽しそうな会話をしているのが耳に入って来る。
俺はその様子を見ながら自分の席に着いた。
ここからだとその様子はよく見えた。
小田ここねは男子生徒たちに囲まれて少し困ったような顔をしている。
1人がバカな事を言い、それをみんなで笑う。
小田ここねにアピールしているつもりらしいけれど、その会話に入っているわけでもなさそうだ。
本当は迷惑なんじゃないか?
そんな事を思った時、クラスの女子たちがその集団に鋭い視線を向けているのが見えた。
クラスのボス的存在の女の子だ。
あからさまに顔をしかめ、腕組みをして小田ここねを見ている。
小田ここねがイジメの標的になるのが目に見えるようだった。
俺は大きく息を吐き出して男子生徒たちをかき分け、小田ここねの前に立った。
男子生徒たちからはブーイングが起こるが、構っていられない。
「1時限目は移動教室なんだ。場所がわからないだろ?」
俺がそう声をかけると、小田ここねはおずおずと頷いた。
「それなら先に案内してやるよ」
俺はそう言い、少し強引に小田ここねの腕を掴み教室から出た。
教室の中から文句が聞こえて来るが、気にしない。