イレカワリ~番外編~
「で、それを言うために玄関先で待ってたのかよ」


「あぁ……まぁ……」


認めたくないのか恥ずかしいのか、歩はゴニョゴニョと言葉を濁してそう言った。


結局、俺たちは双子なんだと感じる。


喧嘩したままじゃ終われない。


ぎこちなくてもお互いに謝って仲直りをしなきゃ、気持ちが悪くて仕方がないんだ。


「さっき病院に行って来たんだ」


玄関に入りながら俺はそう言った。


「お見舞いか?」


「いや、15日にパーティーを開いていいかどうか聞きに行った」


「それで?」


「OKだってよ。これから忙しくなるんだ、歩も手伝えよ」


「わかってるよ」


歩はそう言い、嬉しそうに笑ったのだった。
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