イレカワリ~番外編~
当日‐海side‐
9月15日。


俺は朝7時に目覚ましをかけて、そのベルが鳴りはじめるより前に起きていた。


「よし、今日は本番だ!」


ベッドから下りてすぐに着替えをする。


パーティーの時間は10時から13時まで。


今から病院へ行って準備を始めるんだ。


大きな鞄に画用紙を詰め込んでいく。


折り紙で作った飾りは破れないように注意して、一番大切なプレゼントはリュックの中にしまった。


これで忘れ物はないハズだ。


一階まで駆け下りると、キッチンからいい香りがしていて俺はそっと覗いてみた。


歩とお母さんが料理を作り始めている。


「海、もう行くのか?」


歩がこっちに気が付いてそう声をかけて来た。


「あぁ。飾り付けがあるからな」


そう返事をした瞬間、空腹でお腹が鳴った。


「これ、食べて行けよ」


歩がそう言い、サンドイッチを1つ手渡して来た。


中身はハムと卵だ。


「サンキュ」


俺はそれを頬張りながら家を出たのだった。
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