イレカワリ~番外編~
仕返し‐海side‐
ここねちゃんは処女だった。


初めての相手はクラスメートの、そこそこイケメンなやつ。


ここねちゃんには申し訳ない気持ちがあったから、決して嫌な相手は誘わなかった。


みんなかっこよくて、人気者で、性格も悪くないやつばかりだ。


俺はここねの体を乗っ取り、数人の男子生徒たちを相手にしながらほほ笑んだ。


ビキニ写真を見た歩は傷ついていたようだったけれど、それだけじゃ俺は満足しなかった。


歩は俺も沙耶も、そしてここねの事も裏切っていたんだ。


その仕返しがあの程度ですむわけがなかった。


歩がここねちゃんを誘ってきた時、これはチャンスだと思ったんだ。


ここねちゃんは男子生徒からの人気が高い。


ちょっと誘えばすぐに食いついてくる。


それを利用して、歩に見せつけたんだ。


「ねぇ、ねぇここちゃん、気持ちいい?」


俺の上で必死に動いている男子生徒が聞いて来た。


男が男の上で腰を振っているんだ。


そんなの気持ちいいわけがない。


だけど俺はほほ笑んだ。


「気持ちいいよ。ねぇ、あたしこの記念を残して起きたいな」


俺はそう言った。


「記念?」


「うん。ねぇ、あたしのこと、写真に撮ってよ」
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