君に出会って、恋をして。
1章
傷 奈那side
トントン
後ろから肩をたたかれたから振り返る。
「おはよう、奈那」
そこには幼馴染みの優雨がいつにも増して眠そうな顔でいた。
でも、端正な顔をしている優雨は眠気でさえ味方につけてしまう。
きれいだ。
「おはよう、優雨」
今日から高校生になる私達は新しい制服を着て片道1時間はかかる学校に通う。
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傷 奈那side