君に、最後の長いためいきを
恋愛(純愛)
完
2
- 作品番号
- 1322569
- 最終更新
- 2016/05/22
- 総文字数
- 13,393
- ページ数
- 31ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 214,601
- いいね数
- 2
- ランクイン履歴
-
総合27位(2016/04/26)
恋愛(中・短編)6位(2016/04/26)
- ランクイン履歴
-
総合27位(2016/04/26)
恋愛(中・短編)6位(2016/04/26)
俺の好きな人は幼なじみだ。
俺の好きな人はおてんばだ。
俺の好きな、あの人は
幼なじみで
おてんばで
泣き虫で
左手の薬指に指輪をしている。
「ためいきつくと、
幸せが逃げるんだよ?」
「……知ってる」
ためいきをついたなら
愛しかった恋とお前に、さよならを
目次
この作品の感想ノート
続きまして、感想についてのお礼らしきものを。
私の幼なじみは女子なので男女間のあれこれは想像でしかないのですが、やっぱり女子同士でも距離感が難しいことがあって、そこはおそらく一緒だろうと。
いつでも一緒にいたな、というのは実体験と言うか、本当に幼いときの写真とか思い出とかに、たくさんたくさん毎度のように幼なじみが出てくるので(笑)、いつでも一緒にいるからこそ幼なじみなんだろうなあと勝手に思っています。
り、リアル……!
奪いたいとか壊したいとか、私がそんなに積極的じゃない、というかむしろ受動的すぎてそんなことを全然思わない無感動なタチだからなのか、多分これからも私の作中にはそんな素敵な人が全くもって出てこない気がします。
奪うより、壊すより、ちゃんと相手が幸せである方がいいなと思っちゃうので(笑)
いつかそんな積極的な人を書きたいものです。
全然そんなことないですよ。ちゃんと書いてくださってるから大丈夫です!
むしろ私が長文乱文すぎて駄目な奴ですよ(笑)
もう毎度のことですが、この連続投稿して新着を埋めるのを何とかしないとなあ、とは思っているのに全然進歩しません^^;
それではそろそろ、このくらいにしまして。
また近いうちにお目にかかれたらと思います。今回も素敵なレビューと感想をありがとうごさいました!
Re;氷川真紗兎 さま
こんばんは、でしょうか。
お久しぶりです!
気づくのが遅れてすみません。今回も素敵な感想とレビューをありがとうございます。
早速、レビューについていつものように騒ぎたいと思います←
>逃がした幸せと、幸せを逃がす為のためいき
あああ相変わらずなんて素敵な言語センス!
幸せを逃す、というのは本当にその通りなんです。
愛しさは苦しいし、懐かしい思い出も苦しいけど、それでも、すごくすごく大切で、幸せそのもので。
最後のためいきは、まさしく抱えてきた幸せを逃すためのものでした。
逃したら、その幸せを悲しい思い出にしなくてもよくなるから、逃して残して、ちゃんと愛しいままにしておきたかったんです。
これは私の持論なのですが、幸せな思い出は悲しい記憶ほど早く薄れてしまわないと思うんです。
忘れたくないけど区切りをつけたい彼の精一杯はきっと、ためいきをつくことだろうと思って、最後はああいう感じにしてみました。
逃すためのちゃんと前向きなためいきだったというのは、密かに考えていただけで書いてなかったので、最後は捉え方が沢山あるかなと思っていたのですが、私なりの結論がうまく伝わったなら嬉しいです!
>幼なじみの彼女に恋をしている自分には気が付いていた。
その気持ちをどう扱えばいいのか、わからなかった。
幼なじみの恋が好きなんですよ。
最近幼なじみの恋ばかり書いている気がしますが、ためいきは実は初めて幼なじみの恋を書いたものだったんです。
失恋、400字とリクエストされて、期限があったので一旦そこで終わりにしていたんですが、ずっと公開せずにいたものを、先日急にもう少しきちんと直したくなりまして、だいぶ膨らませて勢いで公開しました。
なんだか無性にメリーバッドエンドが書きたい気分だったんですけど、疲れてるんでしょうか(笑)
恋をしている自分に気づかなかったときが、きっと誰しもあると思います。懐かしさと苦しさと甘さと苦さと、いろいろな感慨が混ざる感覚も、きっと誰しもあると思います。
少しでも共感して貰えたら、なんて言葉を探しながら書いていました。
(やっぱり毎度のように続きます)
>居心地のよい関係が、この上なくいとおしかった。
居心地のよい関係を、崩して変えてみる勇気がなかった。
居心地のよさ、まさしく言いたかったのはそれです!
崩すのをためらう関係は、誰しもが持っているものだと思います。
もどかしい居心地のよさが、掛け合いに現れていたらいいのですが。
>大学進学を機に、初めて離れ離れになると、幼いころに無邪気に信じていたような、いつでも連絡を取り合える間柄ではなくなってしまった。
むかし憧れていた店で初めて一緒に酒を飲む彼女は、いつの間にか綺麗になって、入籍した相手のことばかり楽しそうに語る。
あああ素敵な言葉の並べ方……!
ありがとうございます。
長くなってあんまりうまく書けた自信がなかったので、伝えたかった言葉たちがきちんと書かれていて嬉しいです!
もう少し分かりやすく書けるようにならねば、と決意を新たにした綾瀬です(笑)
大学進学、というのは、とても大きな隔たりになりうると思うんです。
いつでも連絡を取るのってなかなか難しいですよね。
まずお互い忙しいし、話題を探すのも大変だし、少しずつ距離があくのは自然なことなのかな、と。
初めはきっと連絡を取っていただろうとは考えているんですけど、多分彼氏ができたとか報告されて少しずつ疎遠になっていったのかな、とか。
思い出がきらめくぶんだけ後悔に胸を締めつけられる「俺」の痛みは、きっと誰だって経験したことがあるんじゃないかなと思います。
苦しいばかりの思い出だけど、やっぱりどこか愛しさとか眩さとかもあって、ふとした拍子に振り返るたび胸を突いたり。
どうしようもないくらい大切な思い出で、だけど、どうしようもないくらい後悔していたり。
思い出は何かしらの感情が働くから思い出として覚えている訳で、そうすると自然と心が揺れるものになるのだと思うんですけど、やっぱりその方向性は様々で、一つ一つ連なるものが違って、切ないものも嬉しいものも当然あって、だけど全部大切なんだ、という人が書きたかったんです。
蓋をして終わりにするんじゃなくて、大事に抱えたまま前を向ける人が書きたかったんです。
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