黒桜 〜あたしと5人の黒狼〜

「…俺のモノになれば、絶対に護ってやる。たとえ、相手が泰雅だとしてもな」


後ろからまわされた腕に、力が入る。


あたしは、何もできずに固まる。




そして、二分後。



「スーッ……」



え…ちょっ…。



「…寝た…の?」


ありえない。


この状態で、なんで寝れるの?!


いくら抱きまくらって言ったって、女子を抱きしめて寝る!?


「んっ……」


と、吐息が…耳に…!!


くすぐったい…よ…。



嫌、なはずなのに。


安心…できてしまう。


背後に聞こえる、この人の鼓動が、すごく心地いいんだ。


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