黒桜 〜あたしと5人の黒狼〜

手足を縛られて身動きが取れず、状況も全くわからないあたしに、泰雅は言った。


「おい、お前。俺の女になれ」


「!?」


ビリッ!!


「イヤ!!何するの!?やめて!!」



いきなり服を破られ、抵抗したら殴られた。


怖かった。


何が起きているのか、全くわからなかった。


そのままあたしは泰雅に……犯された。


首を押さえつけられて。


初めても、全部全部奪われた。


。。。。。。。。。。。。


その時の傷は、首に残った。


消えない、心の傷と共に。
 


後から聞いた話だけど、あたしを狙った理由は“純情そうで従えるのが楽そうだから”だって。


「純情…ね」


確かに、あの時は純情だったかもしれない。


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