黒桜 〜あたしと5人の黒狼〜
Precious Ones
キーンコーンカーンコーン…
「フゥーーーっ」
授業終わったー!
なんだか、今日は一日が長く感じたな。
いつもの3倍疲れた。
「七季〜。一緒に帰ろうぜー!」
涼介がスキップしながら、あたしの席まで来た。
「…なんでよ。涼介と反対方向じゃん、帰り道」
それに、今日は泰雅のところに行かなきゃだし。
泰雅と付き合ってるとか、絶対にバレたくない。
「えー!いーじゃん別に。俺さ、新しいネックレス買いに行きたいんだよねー」
ネックレスねぇ…。
「あたしは、ネックレスつけてるからいらないし…」
そう言いながら、首元のペンダントを触ろうとしたけど…。