黒桜 〜あたしと5人の黒狼〜


「誰だ」

げ。


ヤバイ。


これはマジでヤバイ。


今すぐ店の外に飛び出したいけど、逃げたらもっと怖い気がする。


…仕方ないや。



「……あの…なんていうか…お邪魔してスミマセン」



とりあえず、謝りながらソファーの影から出ていく。


赤髪は、一瞬目を丸くしていたけど、すぐに睨まれる。



「覗きかよ。この変態女」


「ち、違うし!!ドア開けたけど、薄暗かったから中に入ったら…」



あんな、見たくもないものを見てしまった…なーんて言えないけど。


< 68 / 130 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop