黒桜 〜あたしと5人の黒狼〜
「はぁ…?ちょっ…と!!」
ドンッ!!
思いっきりレイの肩を押して、なんとか逃れる。
「…まぁいいか。お楽しみは後でって事で…な」
「……っ!?」
意味不明。
なによ、お楽しみって!!
あたしは全然楽しみじゃないし!!
ニヤッと笑うレイを、睨んでいたその時。
ピリリリッ…
「ん?」
ポケットから、スマホが鳴る。
なんだろ?
電話?
スマホを取り出して、画面を見ると…
“清水 泰雅”
「……ッ」
すっかり忘れてた。
呼び出しされてたこと。