黒桜 〜あたしと5人の黒狼〜
「みぃーつけた。ナ・ナ・キ♡」
「ど、どうして…」
あたしと優月が一緒に住み始めてから、1週間。
絶対にバレないと思っていたこの場所が、バレてしまい、アパートまで泰雅が来た。
「おら!!行くぞ、ナナキ!!」
「やッ…!!」
土足で家に上がり、無理やり外へ連れだそうとする泰雅。
そんな泰雅に、恐怖で力が入らないあたし。
グイッ!!
「やめてっ!!ナナに触らないでよ!!」
「あぁ?」
優月が涙目で、泰雅の腕にしがみつく。
「クッソ!!どけよ!!」
「キャッ!?」
ドンッ!!