黒桜 〜あたしと5人の黒狼〜
「…は?なんでだよ?」
泰雅が近づいてきて、
グイッ!!
「ッ!?いった……い…」
長い髪を掴まれて、上に上げられる。
髪の毛が抜けそうなくらい、痛い…!!
「コイツは、俺のもんだ。お前らには関係ねぇだろ!!」
「うッ…!?」
さらに、髪をつかむ手が強くなる。
もう…限界…!!
そう思った瞬間、
「…汚い手で触んじゃねぇ!!」
ドゴッ!!
ガッシャーンッッ…!!
「え……?」
嘘……。
あたしは、起きた光景に目を見はった。