黒桜 〜あたしと5人の黒狼〜
ついさっきまで、あたしの髪を引っ張っていた泰雅が、
一瞬にして、殴り飛ばされた…。
そして、殴ったのは、
「レ…イ……」
さっきと同じ…
いや、さっきよりも怖い目で、吹っ飛んだ泰雅を見てるレイ。
「クロ、七季を頼む」
「…了解」
そういって、立ち上がる泰雅に近づいていくレイ。
っ…まさか…泰雅とやりあう気じゃ…!!
「ダメ…!!殺されちゃう…」
さっきのは、泰雅が予測していなかっただけ。
きっと、一対一で勝負したら、いくら黒桜のメンバーって言っても…!!
「まぁまぁ、落ち着いて。レイなら平気だから♪」