王子様は女嫌い!?
そして、翌日
《キーンコーン♪カーンコーン♪》
昼放課のチャイムが鳴って
あたしは図書室に向かう
図書委員の仕事は図書の貸し出しと整理
それを昼放課と放課後にやるんだけど…
「唯君、来てくれるかなぁ…」
机の中に入れておいた分担表、さっき和也達と見てたみたいだし
…とりあえず、図書室で待ってればいいよね
図書室の鍵を開けて受け付けカウンターに座る
頭の中に出てくるのは、やっぱり唯君
「女嫌いだって言われても、好きなんだから仲良くなりたいよ」
告白しようなんて思ってない、けど
せめて、唯君の瞳に少しでもあたしが映ってほしいな…
結局その日は昼放課も放課後も、唯君は来なかった
まぁ初めのうちは仕方ないのかな、なんて考えてたあたしだけど
とうとう2週間経っても
唯君は来なかった