【短編】後ろの席のうさぎくん
お昼前に学校が終わり、みんなが帰っても、私は教室に残っていた。
なんで。
春瀬くん…。
何にも言わないで、転校なんて…。
カサッ…
ん?
机の中になんとなく手を置くと、何か入っていた。
「ん?」
ノートを切って折られた紙が一枚入っていた。
何だろう…。
2枚に折られたその紙を開く。
!!!
「…なにこれ」
そこには、見慣れた春瀬くんの字で
『紺野さんが好きだ』
そう書かれていた。
何なのこれ…。