【短編】後ろの席のうさぎくん


春瀬くんが転校して、1ヶ月。


私の後ろの席はまだぽっかり空いている。



「ねぇ、紺野さん」

なんて、また話しかけられそうな気がして。


背中に感じる違和感も

髪の毛にかかる手も


今思えば心地ちよくて。


あれを“ラブレター”なんて言っていいのかわからないけど。


私にとって生まれて初めての好きな人からの手紙だったことは確かで。


君のいない教室に、まだまだ慣れないけど。




いつか君にまた会えたとき

「シャンプー変えたの。君のために」

って


言えたらいいな。


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