五周年記念
✧*。皇多side✧*。
『寿美ちゃん、ありがとう』
ヤられていたとはいえ
俺の意識ははっきりしている。
「どういたしまして」
寿美ちゃんのお蔭で助かった。
でも、“男”に触れられるのが嫌だ……
それが陽菜人なら尚更。
一つは“男”が怖いから。
もう一つは“汚された”から。
陽菜人は俺のことを
綺麗だと言うだろうけど
汚された本人はそう思えない。
『皇多❢❢』
病室のドアが開いて
陽菜人に呼ばれた時に
身体が震えてしまった……
「陽菜君は近づかない方がいいかも」
寿美ちゃんそう言うと
哀しそうな表情(かお)をした。
「私は大丈夫かしら?」
母さんが寿美ちゃんに訊いた。
「はい、私達は外にいますね」
俺に気を使ったのだろう、
二人は病室を出て行った。
「ねぇ、皇多、陽菜人が怖い?」
母さんに訊かれて首を横に振る。
陽菜人は怖くないけど、
俺は汚れてしまったから……
「そう……陽菜人が怖いわけじゃないのね」
今度は首を縦に振った。
本音は今すぐ陽菜人に
消毒してもらいたい。
言えば陽菜人は
してくれるかも知れないけど
心とは裏腹に身体は拒絶反応を
してしまうだろうから……
『母さん、本当は今すぐ
陽菜人に抱いてほしいんだ……』
あんなことの後なのに……
「そっか……」
母さんが抱き締めてくれた。
ヤられていたとはいえ
俺の意識ははっきりしている。
「どういたしまして」
寿美ちゃんのお蔭で助かった。
でも、“男”に触れられるのが嫌だ……
それが陽菜人なら尚更。
一つは“男”が怖いから。
もう一つは“汚された”から。
陽菜人は俺のことを
綺麗だと言うだろうけど
汚された本人はそう思えない。
『皇多❢❢』
病室のドアが開いて
陽菜人に呼ばれた時に
身体が震えてしまった……
「陽菜君は近づかない方がいいかも」
寿美ちゃんそう言うと
哀しそうな表情(かお)をした。
「私は大丈夫かしら?」
母さんが寿美ちゃんに訊いた。
「はい、私達は外にいますね」
俺に気を使ったのだろう、
二人は病室を出て行った。
「ねぇ、皇多、陽菜人が怖い?」
母さんに訊かれて首を横に振る。
陽菜人は怖くないけど、
俺は汚れてしまったから……
「そう……陽菜人が怖いわけじゃないのね」
今度は首を縦に振った。
本音は今すぐ陽菜人に
消毒してもらいたい。
言えば陽菜人は
してくれるかも知れないけど
心とは裏腹に身体は拒絶反応を
してしまうだろうから……
『母さん、本当は今すぐ
陽菜人に抱いてほしいんだ……』
あんなことの後なのに……
「そっか……」
母さんが抱き締めてくれた。