雨音はほんの少しのかなしさを交えた。




突然音信不通になる友達や地位が上がり威張る同期、そういった人たちのそばで心を閉ざしてく自分と違ってこの街は変わらない。寄り添う事さえしないけど心地いい錯覚をくれる。




あなたは私のことを知らない。私と目を合わせて笑いながらどこか遠くを眺めてたから、私も真似して同じ方を見た。見えなかった。さよならよりもずっと強く、別れを告げられた。




想いは、春には勝てない。



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