二人ひとつ傘の中歩いた道を、過去を、この街が覚えてるから来てしまう。もしあなたが現れたら、きっと声をかけられない。過去は変わらない方がいいんだと、なんとなく、そう思っているから。




帰路に着く。わずかに微笑んであの日泣くことができなかった自分の代わりに泣いた。




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