空は透き通るぐらい哀しく蒼くて
私は夏が嫌いだ。

そんな夏が今年もやってくる。

「あー、暑い、ダルイ、学校休んじゃおうかなー」

「つーか、学校なんて消えればいいのに」

この窓の外の世界から聞こえた声。

同じ場所に住む同い年ぐらいの子。

小さな町なのに私はあの子達と喋った事がない。

私の世界はこの窓で区切られている。
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