カミカクシ
カツカツカツカツ…
ズルッ

近づきすぎたのか、誰かの衣服を踏んでしまった。

「あっすみませーー」

「だーいじょーぶですかぁー!」

「うぁぅぁうぁ」

私は床を叩くアイディアを出した、
謎の女の子に肩を掴まれガクガク揺さぶられていた。

なんで?

「だいじょうぁ だいじょぶだからぁあ とっとめてっ!」

すると女の子はパッと手を離して謝った。

「すっすみません!自分、予想以上にパニックだったみたいで!!」

そっか…そうだよね。
みんな怖いよねこんなところに突然来ちゃって…

「あのさー、お前らうるさすぎ。もしやばいヤツら来たらどうすんだよ。」

初めて聞く気怠げな声が響く。

「でも、一番うるせーのは突然泣き出した、どっかのガキンチョだけどな」

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