僕と君と…
二章いつも6時から
-南 祐翔-
放課後、俺は体育館に通うようになった。
彼女は毎日体育館で練習していた。
男子バスケ部が練習を終えた後、夜6時から彼女はボールを出してきて練習を始めるのだった。
気づかれないのをいいことに、俺は毎日のように体育館に通って彼女を見ていた。
昔の自分と重なるような気がして…。
今日も、俺は体育館に向かった。
そして、入り口から体育館を覗こうとした時だった。
ボールが足元にコロコロ転がってきた。
それを拾い上げると遠くから彼女が走ってきた。
「すみませんっ!ありがとうございます!」
彼女はそう言ってボールを受け取った。
ふとした瞬間に指と指が触れる。
俺の心臓は高鳴った。
その胸の高鳴りを誤魔化すように俺は言った。
「俺も、やってもいいかな?」
と。
自分でも驚いた。
バスケとは縁を切ったはずの自分の口からまさかそんな言葉が飛び出してくるなんて。
彼女は少し驚いた様子だったがすぐに笑顔で
「はい!これ、よかったら使ってください!」
といって俺に使っていたボールを投げた。
放課後、俺は体育館に通うようになった。
彼女は毎日体育館で練習していた。
男子バスケ部が練習を終えた後、夜6時から彼女はボールを出してきて練習を始めるのだった。
気づかれないのをいいことに、俺は毎日のように体育館に通って彼女を見ていた。
昔の自分と重なるような気がして…。
今日も、俺は体育館に向かった。
そして、入り口から体育館を覗こうとした時だった。
ボールが足元にコロコロ転がってきた。
それを拾い上げると遠くから彼女が走ってきた。
「すみませんっ!ありがとうございます!」
彼女はそう言ってボールを受け取った。
ふとした瞬間に指と指が触れる。
俺の心臓は高鳴った。
その胸の高鳴りを誤魔化すように俺は言った。
「俺も、やってもいいかな?」
と。
自分でも驚いた。
バスケとは縁を切ったはずの自分の口からまさかそんな言葉が飛び出してくるなんて。
彼女は少し驚いた様子だったがすぐに笑顔で
「はい!これ、よかったら使ってください!」
といって俺に使っていたボールを投げた。