僕と君と…
-南 祐翔-


…今日、楽しかったな。





てか、いきなり一緒にやりたいとか。
なに言ってんだよ俺。



バスケはもうやらないって決めてたのに。

ベッドに横になってそんなことを考えていた。



シュートはよく入った。
体が覚えていたんだ。

…俺、まだにぶってねえ。

でも…疲れた。


「体力は鈍ってるみたいだな。」



俺はそうつぶやいて目を閉じた。







『ピコンッ』スマホがなった。




「みさとからか…」
眠い目を擦って画面を見た。


〔なんか、祐翔と話したくなっちゃった笑〕


「…なんだそれ。」
俺はそう言って電源を切った。

なんだかとても疲れていた。

早く寝たい。










その夜、俺は変な夢を見た。

あの試合、残り1.2秒で相手の4番がシュートを決めた瞬間。
あすかって子が立ち上がって喜んでいた。




あすかって子は…あの試合見てたのか?






なんだかすごく気になった。

明日、聞いてみよう。




現在時刻午前3時。

俺はもう一度横になった。
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