僕と君と…
-南 祐翔-
朝になった。
夜、早く寝たせいか目覚まし時計をかけた時間より30分早く起きてしまった。
トーストをかじりながら髪をセットする。
なんだか今日はうまくいかなくて、三回もやり直し。
「やっとうまくいった…。」
時間、やば。
電車の時間まであと9分しかなかった。
バスを待っている時間はなくて俺は走って駅に向かった。
「間に合った…疲れたな。」
俺は車内の様子を見た。
いつもみさとが座ってる席…。
ん!?
あれは、あすかちゃん?
その横にみさと…。
2人とも寝てるし笑
なんだか微笑ましくてクスッと笑ってしまった。
2人の席の前に移動する。
学校まであと3駅。
「みさと。起きなよ」
小声でそう言いながらみさとの小柄な肩を揺すった。
揺すった振動で揺れる髪が手に当たってくすぐったかった。
「…んぁあ。祐翔かあ。」
「あぁってなんだよ」
「なんでもないですうー。起こしてくれてありがと〜。おかげで寝過ごさずに済みました笑」
そう言ってみさとはニコッと笑った。
そして俺より一回り小さい手で俺の手をきゅっと握ってきた。
「みさと、やっぱ手小せえな笑」
「そんなことないもん!祐翔が大きすぎるだけー!」
「ちょ、声大きすぎ笑」
2人でそんな風に雑談していると横に寝ていたあすかちゃんが起きたようだった。
あすかちゃんは俺たちを見てキョトンとした顔をしたかと思ったら少し顔を赤らめて笑顔で俺に向かって頭を下げた。
そしてカバンの中からゴムを取り出すと髪をきゅっと結んで席を立った。
俺の横を通ったあすかちゃんの髪からいい香りがした。
俺の胸はまた高鳴った。
電車の窓から外を見てるあすかちゃんを見ていたら、頬を膨らませたみさとがこっちを見ていたので笑ってみさとの隣に座った。
みさとの髪を撫でると下を向いて照れていた。
いつもはドキドキする瞬間でも、今の俺にはドキドキしなかった。
朝になった。
夜、早く寝たせいか目覚まし時計をかけた時間より30分早く起きてしまった。
トーストをかじりながら髪をセットする。
なんだか今日はうまくいかなくて、三回もやり直し。
「やっとうまくいった…。」
時間、やば。
電車の時間まであと9分しかなかった。
バスを待っている時間はなくて俺は走って駅に向かった。
「間に合った…疲れたな。」
俺は車内の様子を見た。
いつもみさとが座ってる席…。
ん!?
あれは、あすかちゃん?
その横にみさと…。
2人とも寝てるし笑
なんだか微笑ましくてクスッと笑ってしまった。
2人の席の前に移動する。
学校まであと3駅。
「みさと。起きなよ」
小声でそう言いながらみさとの小柄な肩を揺すった。
揺すった振動で揺れる髪が手に当たってくすぐったかった。
「…んぁあ。祐翔かあ。」
「あぁってなんだよ」
「なんでもないですうー。起こしてくれてありがと〜。おかげで寝過ごさずに済みました笑」
そう言ってみさとはニコッと笑った。
そして俺より一回り小さい手で俺の手をきゅっと握ってきた。
「みさと、やっぱ手小せえな笑」
「そんなことないもん!祐翔が大きすぎるだけー!」
「ちょ、声大きすぎ笑」
2人でそんな風に雑談していると横に寝ていたあすかちゃんが起きたようだった。
あすかちゃんは俺たちを見てキョトンとした顔をしたかと思ったら少し顔を赤らめて笑顔で俺に向かって頭を下げた。
そしてカバンの中からゴムを取り出すと髪をきゅっと結んで席を立った。
俺の横を通ったあすかちゃんの髪からいい香りがした。
俺の胸はまた高鳴った。
電車の窓から外を見てるあすかちゃんを見ていたら、頬を膨らませたみさとがこっちを見ていたので笑ってみさとの隣に座った。
みさとの髪を撫でると下を向いて照れていた。
いつもはドキドキする瞬間でも、今の俺にはドキドキしなかった。