☆甘い恋の秘密はキミ限定☆
翌朝、いつもよりも遅く起きてしまった私。
目覚ましのアラームかけてたのに、停めて二度寝してしまい朝から大慌て。
いつも乗る電車にも間に合わず、依ちゃんには申し訳ないから先に学校に行ってもらった。
依ちゃんとは最寄り駅で待ち合わせして一緒に通学している。
私のせいで依ちゃんまで遅刻したら嫌だから。
人見知り+男の人に慣れていない私にとって朝の通勤通学ラッシュの電車に乗るというのは、かなり勇気がいることだったりする。
いつもは依ちゃんが一緒だから何ともないけど、ひとりで乗るなんてあんまりないことだからさっきから心臓がバクバクしてる。
何とか支度していつもよりも2本遅い電車には間に合った。
電車がホームに入ってくると、寿司詰め状態の電車の中が見えた。
い、いっぱい乗ってる……。
電車が停車して一気に乗り降りする人で大混雑。
毎朝依ちゃんが手を引っ張ってくれるからちゃんと乗れてたけど、ひとりで大丈夫かな……。
鞄を持つ手に力がこもる。
人の流れに乗って私も無事に乗車することができてホッと一安心。
だけど、ぎゅうぎゅう詰めであまり身動きを取ることができない。