☆甘い恋の秘密はキミ限定☆



普段ならみんな私のことを見下ろして見てくる人ばかりがほとんどだから、そんなつもりはないんだろうけどちょっと怖いって思ったりして。


でも何だろう。


あの人は寝てたけど、そういう感じが全くなくてどっちかっていうと……。


「依りん!」


初めて味わう気持ちに少し戸惑っていると、いきなり大きな声がして肩を跳ね上げる。


「大貴その呼び方いい加減やめてって言ってるでしょ」


声の主の方へと顔を向けると、そこには依ちゃんの幼なじみの須藤大貴(すどうだいき)君がいた。


「昔からの呼び方なんだし、今さら照れることないでしょ」


依ちゃんの後ろにおずおずと隠れると、須藤君がひょっこりと私の方へと顔を出す。


「優愛ちゃん、今日も可愛いね」


屈託ない笑顔でいつもかけてくれる言葉を今日も言ってくれる。


「ほら優愛が怖がってんでしょ。不用意に近付かないで」


依ちゃんが須藤君の顔をぐぐぐ……と右手で押し戻す。


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