【書き下ろし】太陽の声にのせて
なんでこんなこと今まで話したことない岡崎くんに
言われなきゃいけないの。
イライラする。
私のことなんて何も知らないくせに。
心に溜まったイライラは声に出そうとしても、出ない。
それが私だった。
「……楽しいよ!学校」
岡崎くんに笑顔で言って笑う。
無理矢理明るい声を出して。
すると彼は、つまらなそうな声で言った。
「そういう笑顔、俺大嫌い」
ズキ……。
大嫌い。
思い出す、昔言われた悲しい言葉を。