【書き下ろし】太陽の声にのせて
友達ごっこ
岡崎くんと話した日から3日。
あれから何も変わらない日常をすごしている。
授業を受けて昼休み。
気付けば授業は終わっていた。
「じゃあ教科係は、先生の机に資料を持ってくるように」
ぼーっとしていると、睦美ちゃんが言った。
「友梨、また呼ばれてんじゃん!」
「え、あ!はい!」
「教科係なんてよくやったよね~あんなのこき使われるだけじゃん」
「…………」
やりたくてやったんじゃないよ。
教科係は雑用をやらされてすごく大変なんだって知ってた。
だけど、誰もやる人がいなくて
みんなが私の顔を見て言うから……。