【書き下ろし】太陽の声にのせて
私は、外で遊ぶのが大好きで活発なタイプ。
物事もはっきり言う方だった。
『それはよくないと思う』
『こうした方がいいんじゃないかな』
はっきり言えば、相手は私の考えてることを分かってくれるし
なにより声に出すことが一番に仲良くなれるんだと思っていた。
しかし、ある時、その考えは崩れていった。
『ね~友梨、みちるちゃんが持ってる財布めっちゃ可愛くない?』
『うん、可愛いと思う』
『ちょっとだけさ、借りよーよ』
『みちるちゃんに聞いてみないと……』
『ちょっとだけだよ?別によくない?』