【書き下ろし】太陽の声にのせて
なんだか寂しくて
心にぽっかり穴が開いたような気持ちだった。
それからは、2人に話しかけてもなんだか距離がある感じがして
自然と私は一人でいるようになった。
気付けばあっという間に卒業を迎えたから
1人でいる時間は短かったけど、
その出来事は確実に私の心に傷を作っていった。
それでも、
両親が話を聞いてくれたのが唯一の救いだった。
『間違ってることを一緒になってやらなかった友梨は正しいよ』
その言葉が私を前向きにさせて、
中学では悪いところを直して頑張ろうと決意した。