【書き下ろし】太陽の声にのせて
しかし、ある時、環境が変わることになる。
『嫌だ~ボール怖い……』
運動があまり得意ではない小鞠ちゃん。
彼女はドッチボールの時
いつも怖がって隅っこにいた。
小鞠ちゃんは私達6人グループの中の一人で
とっても女の子らしい子だ。
可愛いハンカチや可愛いポーチを持っていて
目がクリクリしていて男子にもモテた。
『小鞠ちゃんは当てないから安心して』
だから、その分男子に優遇されていて
『お前らは遠慮なく当てるからな』
私達グループの子たちはドッチボールでよく当てられていた。